本を読んで・・・。

独逸に留学に行ったある日本人教師の本を読んだ。
かなり独逸の暮らしに毒されているように感じられたが、共感するところもアリ。
まず、独逸人の個人主義の解釈にかなり間違いがあったと思った。
独逸人の個人主義は、かなり私が学んだ自由に近い。
あと高校の時の生活も、先生の接し方も近いと言えば近い。
上下関係を無くそうというのが私の高校での一つの暗黙の了解だったから、先生と呼びはするけど、かなりフレンドリーだったし。
年輩の先生はちょっとそう言うのを嫌っていたけど、若い先生が多かったから比較的そんな感じだった。
また、勉強する科目もある程度自由に選べるので、目標をしっかりした人が多かったし。
だって、下手すると自分で自分の首を絞めることになりかねないし。
先生達は、日本の教師だから発破はかけるけど、その発破のかけ方も”今からやらないとこれから先困るのはお前達だぞ。今のままだとはっきり言って希望通りにいかないぞ”みたいな感じで言っていたし。
しっかりしている人と遊んでいる人の差が面白いほどついている学校でもありました。
さて、本を読むと後半辺りは先生らしく教育一辺倒って感じが強かったけど、前半は独逸人の基本的考え方や生活の仕方、社会の仕組みを自分の事柄を交えながら書いてあった。
今の日本で必要なのはこういう考え方かもなぁと思ったり。
つまり、自分の行動にはキチンと責任を持ち、社会全体が弱者を守るように、また、メリハリのある生活を徹底する事かと。
今の日本みたいに税金で食っていく人になった方が良いわとか、他人を出し抜いてでも金銭的に裕福になろうとかではダメなんだよね。
また、保証のない社会制度は国自体の不信感に繋がり国を滅ぼす恐れがあると本には書いていないけど個人的に思ったり。
教育も学校よりまずは親という考え方に激しく同意。
親が子供が何を考えているか分からないって言うの自体有り得ないかと。
私にもしも子供が出来たら試してみたいと言うことがこれでもかと書いてあった。
良い本だけど、日本をけなして独逸を誉めるというスタイルがちょっと癇に障ったかな。
ま、ホントのことだから文句も言えないけど・・・。(泣)