白夜行、第一話・・・概要・・・なのか?

1.2005年クリスマスイヴの夜、歩道橋の下にサンタクロースの格好をした男(亮司:山田孝之)が倒れていた。
胸には外国製(多分)のはさみが刺さっている。
血だらけだ。
その様子を見て、ある女性(雪穂:綾瀬はるか)が駆け寄ろうとしたが、何を思ったか踏みとどまる。
その様子を歩道橋上から見ていた笹垣(刑事:武田鉄矢)は狂ったような雄叫びを上げた。
雪穂は、夜なのに昼のように明るい街中へ亮司を置き去りにして行った。
仰向けになる亮司。
亮司に雪が降りかかっていった・・・。
2.1991年のある日、小学生の亮司は河原で口に指をくわえて寂しそうにしている雪穂に出会い、気になる存在になる。
図書館でも雪穂と出会い、互いに気になる存在になっていく。
夜の河原ではさみ芸道を見せる亮司。
お返しに河原に映る月を上げると微笑む雪穂。
二人の仲がだんだん深まっていく。
ある日、亮司は雪穂と一緒にいるところを亮司の父親に見つかる。
亮司の父親は一方的に雪穂と付き合うのは辞めろと言う。
訳が分からない亮司。
しかも雪穂自体も亮司の父親を見て怯え、亮司とはもう会いたくないと言い出す。
混乱する亮司。
実は、雪穂の家は貧しく、母子家庭である雪穂の家は多額の借金をしていた。
その返済のために質屋を営む亮司の父に雪穂のヌード写真を撮らせていたのだ。
事情も知らず、ただ純粋に雪穂に会いたいと願う亮司。
そんなときに事件は起こった・・・。
3.その日、200万円という大金が雪穂の家庭に入った。
雪穂の母親はこれで借金が返せると喜んだが、雪穂は嫌がった。
また、亮司の父親に写真を撮られるからだ。
最後だからと雪穂の母親は雪穂を我慢させる。
嫌々ながら雪穂はある廃屋に連れられる。
その様子を亮司は偶然見てしまった。
何があるか分からず、ただただ雪穂に会いたい一心で廃屋に忍び込む亮司。
雪穂の母親が出ていったのを確認して廃屋の奥へと進む。
換気口から忍び込み、ある一室で亮司が見た物は・・・。
自分の父親が自分が愛する者のヌード写真を撮っていたのだ。
亮司は衝動的にいつも持ち歩いているはさみ芸道で使う外国製のはさみで自分の父親を刺し殺してしまう。
雪穂は、亮司に感謝しつつもその罪を自分で被るつもりでいた。
亮司は、雪穂が言った奇妙な約束(いつか連絡を取るけど、それまでは互いの接点がなかったことにして欲しいと言うこと)の意味も分からず、現場から逃げ帰った・・・。
4.次の日、笹垣とある刑事は現場にいて、質屋の男が殺されたことを知った。
質屋に赴き、犯人が誰か探すため、事情を聞く。
まず、疑ったのは妻だった。
妻と質屋の男の夫婦仲は冷え切っており、更に妻と質屋の使用人は出来ていたからだ。
しかし、決定的な証拠がない。
最後に笹垣は亮司に会う。
綺麗に切られた切り絵を見ながら、笹垣は亮司に話しかける。
しかし、亮司は伏し目がちに覗き込むように笹垣を見ながら話をしていた。
笹垣は亮司の様子を見て、犯人じゃないかと疑うが半信半疑だった。
次の日、雪穂の家に事件当日、多額の入金があったのと廃屋に入っていく雪穂の母親の姿を見た人が現れ、一気に疑惑が雪穂の母親に向けられる。
調査をするために雪穂の家に行った笹垣とある刑事。
あいにく、雪穂の母は不在で、雪穂が相手をする。
その様子を見て、笹垣は雪穂を疑う。
一向に帰ってくる様子がないので、出直す笹垣。
帰り際、部屋の中を探っていた笹垣は、台所から外国製のはさみを見つける。
雪穂は、母親のだと言い張ったが、笹垣は疑問を持つ。
アパートを出た後、笹垣は推理の断片をある刑事に話するが、全く現実味がないと一蹴される。
疑惑を深める笹垣。
その日の夜、雪穂の母親は、任意同行が次の日になると雪穂に告げ、殺したのは雪穂だろうが、黙っててやると言い、飲んだくれる。
雪穂は母親が泥酔しているのを知り、隣家の住人から二日酔いに効く薬を貰ってきたと言い、風邪薬を飲ませ、自らもガス自殺を図る。
この行動は、世間的には無理心情を図ったように見え、雪穂は病院に送られ、意識を取り戻す。
しかし、雪穂の母親は死んでしまった・・・。
笹垣は、今回の事件の真相は質屋の息子が父親を殺し、娘が母親を殺したのではないかと考えていた。
しかし、動機が全く分からない。
そのうち、雪穂の母が金目当てで亮司の父を殺し、無理心中を図ったって事で捜査本部はなくなった。
そして、亮司と雪穂は別々に生きる道を選んで別れた。
笹垣も釈然としないまま、地方へ赴くことになる・・・。
5.七年後、亮司と雪穂は高校生になっていた。
互いに募る思いはあるものの会うこともなく、また、事件も時の流れと共に風化して行くかのように思えた。
しかし、ある場所の交差点、亮司の目の前に現れたのはあの、笹垣だった・・・。
まるで獲物を狙うかのように鋭いまなざしで亮司を見る笹垣。
伏し目がちでいる亮司・・・。