今日・・・。

運転しながら、携帯電話についてボーっと考えていた。
そして・・・ある言葉を思い浮かべた。
”古き良き時代”
この言葉って、おかしいと思いません?
昔って何かと不便だから改善しようとみんな努力したんじゃないの?
手洗いで洗濯をした時代があって、次に手で絞る洗濯機が出来て。
私が子供の頃は、二層式が主流でしたから。
それが、一層式になって、乾燥機が出来て・・・。
今となっては洗濯から乾燥までみんな出来てしまう洗濯機がある。
電話だって、最初は電報から始まって、交換機にわざわざ人を配置して電話を繋いで、それから一本の電話線をみんなで使いあって、各家庭に独立して配線するようになって、今となっては意外と早くデータ処理もできて、条件満たせばタダで話が出きる。
電気もそうだし、車もそう。
車だって、昔は大金持ちしか乗れないのが、今となっては多少の事故なら乗員が助かってしまう車が新卒の社会人、学生ですら乗れるようになっている。
今話題の電車だって、昔は何時間、いや、何日もかかっていたのがアッと言うまだ。
飛行機も気軽に乗れるし、ハワイなんてGWに行く人も結構いるなんて状態になっている。
つまり、昔の人が思い描いた夢がある程度現実になっているのだ。
でも、時々登場するこの言葉。
違和感があるのは私だけだろうか?
みんな、そんなに昔に戻りたいのかと質問したら、大抵の人はNOと言うだろう。
私もそうだ。
昭和初期の暮らしなんてしたいと思わない。
じゃ、何故こんな言葉が聞かれるか?
意外と精神的なことを論じるときに使われたり、無駄遣いを指摘するときなどに使われている気がする。
暮らしは便利になったけど、ナァナァの付き合いがしにくくなったのが、昔を知る人にとって懐かしい郷愁にかられるのかもしれないのだ。
思い出につきまとう気持ちというのは、厳しい現実と相反して、甘く良い所だけが強調されるもんだ。
私は比較的若い方なので、別に古き良き時代とは思わないけど、やはりそう思う人は結構いるみたいだ。
古い時代に思いをはせるなら、今をもっと大事にした方が良いと思うんだけど・・・。